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がん細胞と治療について
このページのトピック一覧
がん細胞の増殖について
正常な細胞は、際限なく増殖することがないようにコントロールされていますが、なんらかの原因によりその遺伝子に変化(遺伝子変異)が起こると、細胞は異常な分裂と増殖を繰り返すようになります。
このような細胞をがん細胞といいます。
がんが免疫機能にブレーキをかける仕組み
免疫は、がん細胞に対してもはたらいています。T細胞などの免疫細胞ががん細胞を攻撃して、体内から排除しています。
近年、がん細胞は自身が増殖するために、免疫の一員であるT細胞に攻撃のブレーキをかける信号を送ることがわかってきました。つまり、がん細胞は免疫の機能にブレーキをかける仕組みを使って、T細胞の攻撃から逃れているのです。
ブレーキをかける信号は、がん細胞表面にあるPD-L1(ピーディーエルワン)というたんぱく質がT細胞表面のPD-1(ピーディーワン)というたんぱく質と結合することにより発信されます。
免疫チェックポイント阻害薬について
キイトルーダ®は「抗PD-1抗体」とよばれる免疫チェックポイント阻害薬で、T細胞のPD-1に結合することにより、がん細胞からT細胞に送られているブレーキをかける信号を遮断します。その結果、T細胞が活性化され、抗がん作用が発揮されると考えられています。
放射線治療について
放射線治療とは、放射線の照射によって細胞のDNAにダメージを与えることで、がん細胞を死滅させる治療です。放射線治療は、がん細胞だけでなく正常細胞にも影響を及ぼします。
放射線治療の方法には、体外からの照射(外部照射)と体の内部からの照射(小線源治療)があります。子宮頸がんの放射線治療では、この2つの方法を併用することで、照射の効率を高めます。
放射線治療は、化学療法と併用することで、がん細胞を死滅させる効果の増強が期待されます。一方で、放射線治療と化学療法の併用により、副作用が強くあらわれることがあります。
1)岡元るみ子 他. がん化学療法副作用対策ハンドブック第3版, 2019.
2)公益財団法人 がん研究振興財団. 知っておきたい放射線治療 改訂版, 2022.
化学療法について
化学療法は、活発に分裂しているがん細胞の増殖を阻止したりすることで、がん細胞を死滅させる治療です。
化学療法は、がん細胞も正常細胞も攻撃します。
シスプラチン
がん細胞のDNAと結合してDNAが複製されるのを防ぎ、がん細胞を死滅させたり、増殖を抑えたりします。
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